地球温暖化防止活動推進センター

20080611_09094月1日、地球温暖化防止活動推進センターの開所式に環境建設委員長として出席しました。
写真は右隣りから吉川和夫東京都環境局長、尾井幹男東京都環境整備公社理事長です。

実際には短くご挨拶をさせて頂きましたが、同センターをご理解頂くために、委員長挨拶予定文を掲載させて頂きます。

【環境建設委員長挨拶文】

本日は、東京都地球温暖化防止活動推進センターの開設、誠におめでとうございます。東京都議会を代表致しまして、環境建設委員会より小沢昌也副委員長とご一緒に出席させて頂きました。お招き賜りましたことにあつく御礼申し上げますとともに、本センターの開所を心よりお慶び申し上げます。

地球温暖化対策につきましては、人類共通の課題であると認識されているものの、依然として抜本的な解決策が見出せないまま今日に至っております。こうした中、おりしも京都議定書の約束期間がスタートする2008年という節目の年に、新たに東京都の本センターが開設されることは、誠に喜ばしい限りでございます。

これまで東京都では、地球温暖化対策計画書制度の運用において、「大規模なCO2排出者」の取り組み実績を公表するなど、国よりも厳しい姿勢で温暖化対策に臨んでまいりました。また、昨年は「カーボンマイナス東京10年プロジェクト」を掲げ、2020年までに、東京の温室効果ガス排出量を2000年比で25%削減する目標も策定いたしました。 そして現在も、目標の実現に向けて、日本初となる大規模事業者に対するCO2排出削減の義務化や、CO2の排出量取引の実現に向けた先駆的な取組みを進めております。

都議会としても、こうした取り組みを積極的に支援しておりますが、私は、東京のCO2削減を一層促進するためには、東京都の取り組みと合わせて、家庭や中小企業に対する普及啓発や支援などについては、区市町村やNPOと強力に連携して、取り組んでいくことが欠かせないと考えております。そうした意味で、新たに東京の温暖化対策の拠点として開設した本センターには、非常に大きな期待を寄せております。

もちろん、東京の抱える1200万都民と、約70万もの膨大な中小企業を対象として、省エネ対策を支援していくことは、決して容易ではないと思います。特に、多くの中小企業は、省エネに対する知識や、その資金が十分でないため、具体的な対策ができず、全体としての省エネが進まない状況にあります。

しかし、本センターでは、個別の中小事業者に対する無料の省エネ診断などを実施し、直接的なCO2削減につながる、きめ細かなサポートを行っていくと伺っております。少ないスタッフで、こうした丁寧な取組みを進めていくことは、大変なご苦労があるかとは思いますが、一つ一つの取組みを着実に進めて頂き、東京から「CO2削減ムーブメント」を巻き起こして頂きたいと思います。皆様の巻き起こす、このムーブメントこそが、地球温暖化問題の解決に向け、日本を、そして世界を動かす原動力であります。
そして、東京都が目指している環境を最優先させたオリンピックの実現にとっても、これ以上ない追い風になることは申し上げるまでもありません。また、東京都議会といたしましても、東京都地球温暖化防止活動推進センターの諸事業に対し、強力にバックアップをしていきたいと思っております。

最後に、本センター関係者の皆様のご活躍への期待を重ねて申し上げ、簡単ではございますが、開所式にあたりまして、東京都議会を代表しての、私からのご挨拶とさせて頂きます。本日は、誠におめでとうございます。